ジュニアNISAは教育費の準備としてオススメできる?【学資保険・外貨建て保険と比較】
こんにちは。kasaです。
他の記事でも公言していますが、実は今年中に私の子供が産まれる予定があります。子供のために教育費をどう貯めていくべきか、悩んでいます。
教育費について、こんなツイートをしました。
【子供の教育費について】#教育費 ってどう準備すべきなのだろう。子供が産まれる前だからこそ、準備方法をしっかり検討しておきたい。 親には #学資保険 を勧められるが、うちの会社の人はみんな #ドル建保険 をやってるみたい。 ところで正解はどれ?#ブログ書け
この通り、教育費の準備の方法が今の私の悩みの種です。
前回はジュニアNISAの概要についての記事をまとめましたが、今回はジュニアNISAと教育費の積立でよく使われる学資保険や外貨建て保険との比較をすることで、ジュニアNISAが教育費の準備としてお勧めできるかを解説してみます。
教育資金は高校入学までに922万円を貯蓄すればOK(公小&公中➡︎私高➡︎私理大を想定)
以前の記事で子供の教育資金がいくら必要かまとめましたが、高校・大学で必要な922万円(私立高校:312万円、私立理系大学:610万円)を高校入学までの間に準備できれば問題ないと結論づけました。
さらに細かく考えると、高校入学(15年)までに312万円、大学入学(18年)までに610万円を貯蓄できれば教育費の準備は万端である!といえます。
今回はジュニアNISAと他の積立方法との比較を行いますが、過去の記事を参考に922万円を高校入学まで(15年間)の間に貯蓄することを前提として記事を執筆してきます。
ジュニアNISAとは
ジュニアNISAの概要については記事にまとめたものがありますので、そちらを参照いただければと思います。
ジュニアNISAについて簡単にまとめると
- 子供向けのNISA
- 18歳(3月31日時点)である年の前年の12月まで引き出し不可
- 金融商品の新規購入は2023年まで
- 毎年80万円の非課税枠×5年間で運用可能
といった形になります。
ジュニアNISAのお勧めポイント&おすすめしないポイント
オススメするポイント
今回、ジュニアNISAをお勧めするポイントは2点あります。
- 非課税枠で運用する事ができる
- 子供の資産運用の勉強となる
こちら2つがオススメするポイントです。
オススメしないポイント
お勧めできないポイントとしては
- 運用期間が5年と短く、922万円全額を5年で準備するには負荷が大きい。
- 18歳になるまで引き出す事ができない
の2点となります。
ジュニアNISAの総評
正直、922万円を全数ジュニアNISAで準備することはかなり難しいと思っていただいて構いません。
なぜなら、2020年からジュニアNISAを開始した場合、80万円×4年間=MAX320万円の元本を15年間の運用で約3倍の922万円まで増やさなければ、ジュニアNISAだけで教育費を準備することは不可能だからです。
正直、投資のプロでなければ3倍まで増やすことは難しいです。簡単にはいきません。私には無理だと思います。
学資保険
学資保険のメリット
学資保険とは、名前の通り子供の教育費の準備のために入る保険のことを指します。多くは生計を立てる親が亡くなった場合はそれ以降の保険料を免除とし、保証が継続され学資金を受け取る事ができる点がメリットとなります。
また、元本保証はされていないとしてもリターン率が決まっているのが学資保険のもう一つのメリットとなります。外貨建て保険では為替リスク等により返戻率×為替リスクで、結果的にいくら手元に残るかが不明確ですが、学資保険ではいくら手元に残るかが明確な点がメリットとなります。
そのためメリットとしては
- 万が一の時の保証がついている
- いくら手元に残るか明確
の2点が挙げられます。
学資保険のデメリット
一方、学資保険のデメリットとしては返戻率が比較対象に比べて低い事が挙げられます。払い方や払込期間によっても変化はしてきますが、100%を割ってしまう返戻率の商品もあるようです。
そのため、デメリットとしては
- 辺戻率が悪い(105%程度)
が挙げられます。
ドル建て保険(外貨建て保険)
ドル建て保険のメリット
外貨建て保険の最大のメリット(最大のデメリットともいえる)が為替変動による返戻率の変化です。
教育費の積立は高校入学時(15年後)もしくは、大学入学時(18年後)に向けて保険の積み立てていくことになります。満期を迎えた際の解約の為替レートが、これまで積み立ててきた平均為替レートに比べて円安になっている場合は為替レート分だけ元本に上乗せされたリターンを得る事ができます。
また、もう一つのメリットとして返戻率が高い事が挙げられます。
日本ではバブル崩壊以降、低金利時代に突入しています。
一方、米国では中央銀行の中枢である米FRBが2015年12月から継続的な利上げを推進していることから、保険業界でも好景気・高い利率が続いています。
このことから、ドル建て保険のメリットは
- 為替リターンがある(リスク)
- 返戻率が高い(110%程度)
とまとめられます。
ドル建て保険のデメリット
メリットでもお伝えしましたが、為替リスクがあることがドル建て保険のデメリットの一つです。為替リターンの上昇は裏を返せば為替リスクともなります。
意図的に為替リスクを回避するように解約タイミングをずらすことができる金融商品もあるようですので、少しは個人の意志入れでリスク回避をする事ができます。
そのため、ドル建て保険のデメリットとしては
- 為替リスクがある(リターン)
とさせて頂きました。
預貯金
メリット・デメリット
預貯金については解説しなくても問題ないと思いますので、メリットとデメリットのまとめのみしておきます。
メリットはなんといっても
- 元本保証
- いつでも引き出せる
の2点です。
デメリットは
- 返戻率が低い
の1点です。
まとめ
子供の教育費922万円を積み立てるにあたり、私はジュニアNISAを活用することをお勧めしたいと思います。
ただし、18歳になるまでお金を引き出す事ができないことや、元本保証ではないことから一概にオススメすることはできません。
上の図を見て分かる通り、ドル建て保険や学資保険、定期預金にはそれぞれの強み・弱みが存在します。
お子様の教育費を積み立てるにあたっては、ぜひこれらのメリット・デメリットを理解した上で準備を行うようにしてください。
ちなみに私は、ジュニアNISA+ドル建て+学資保険の3本立てで教育費の準備を行おうかと考えています。
機会があれば記事にして細かい準備法について解説しようと思います。