初心者は8つの種類の資産運用を理解しよう【具体例一覧】
こんにちは。kasaです。
かれこれ資産運用を始めて2年間が経過しましたが、気付いたら「株式投資・債権・REIT・不動産投資・定期預金」と5つの資産運用を行なっていました。
さて、先日に下記のツイートをしました。
資産運用の8つの種類を把握しよう ①株式投資 ②不動産投資 ③REIT ④金投資 ⑤保険積立 ⑥債権 ⑦定期預金 ⑧FX投資 それぞれの特徴を理解して自分に適した #資産運用 をしましょう
私は現在5つの種類の資産運用を実施していますが、資産運用には8つの種類があります。
初心者の方は「資産運用を何から始めればいいのかわからない」という心境になると思いますが、個人個人の資産状況や年齢、許容できるリスクによって適した投資先が変わってきます。
初心者の皆さんはこの記事で8つの種類の資産運用について理解をして、自分に適した運用をしていきましょう。
資産運用の種類を理解すべき理由
上の図は8種類のリスクとリターンの関係について表したものです。
リスクとリターンの関係は比例しており、それぞれの資産運用について理解しないまま、運用を始めてしまうと痛い目を見ることになりかねません。
事実、私の同僚で運用について勉強をしないまま「株式投資」に20万円を突っ込み、一気にコロナ影響で10万円を損してしまった人がいました。。。
お嫁さんに無断で投資をしていたようでしたので、後でこっぴどく叱られたようです。。。
元々お小遣い欲しさが理由のようでしたので、それなら同じ20万円を「株式投資」で配当金狙いで長期保有をしておけば、利回り5%で年間1万円の配当金を得られたはずです。
こうしたことを避けるためにも、8種類の資産運用について理解して
- 自分の収入に合ったリスクの資産運用
- 目標金額に合ったリスク・リターンの資産運用
を理解するようにしましょう。
資産運用には様々な種類がありますが、今回は資産運用における主要8種について解説してみます。
まずは8つの種類の資産運用全てに当てはまる「2つの利益」についてみていきましょう。
最初に2つの利益について理解しよう
8つの種類の資産運用それぞれに対して「2つの利益」があります。
2つの利益は「インカムゲイン」「キャピタルゲイン」と呼ばれます。
それぞれの説明としては
インカムゲイン | キャピタルゲイン | |
説明 | 金融商品を保有しているだけで得られる利益のこと | 金融商品の「購入金と売却金の差」で得られる利益のこと |
具体例 | ・株の配当金 ・不動産の毎月の賃料 ・投資信託の分配金 ・国債の利息 | ・株の売却で得られる利益 ・不動産の売却で得られる利益 ・金(GOLD)の売却で得られる利益 |
となります。
それぞれの詳細も確認しておきましょう。
インカムゲイン
インカムゲインとはその金融商品を保有しておくだけで得られる利益のことを指します。
インカムゲインで期待できるリターン
インカムゲインでは大きなリターンを得ることは難しい一方、保有しておくだけでリターンを得ることができるため「ローリスク・ローリターン」を期待することができます。
長期保有でインカムゲインを長期にわたって得ることで「ミドルリスク・ミドルリターン」を期待することができる点もインカムゲインの特徴です。
インカムゲインをお勧めしたい投資家
インカムゲインをお勧めしたい投資家は「初心者」となります。
というのも、一度金融商品を購入してからは保有しておくだけでいいので、購入・売却といったタイミングに左右される判断をする必要がありません。
このことから、初心者でもリスクを取らずに長期間で一定のリターンを期待することができます。
ただし大きなリターンを得ることは難しいため、上級者というよりも初心者向けの投資方法です。
キャピタルゲイン
キャピタルゲインとは金融商品の「購入金と売却金の差」で得られる利益のことを指します。
キャピタルゲインで期待できるリターン
キャピタルゲインは期間にかかわらず、ある程度のリスクと引き換えに大きなリターンを期待する投資方法となります。
そのため、リスクを許容できるだけの資産や余裕がある方でないとキャピタルゲインは目指さないほうが無難です。
ただし「不況による株価暴落」や「格安物件を購入」など、初心者投資家でもチャンスがあれば手を出してみるのもアリかもしれません。
キャピタルゲインを行うべき投資家
ある程度資産に余裕がある投資家の方やリスクを冒してでも大きなリターンを目指したい野心家の方向けの投資方法です。
余裕が無い投資家(私です)がキャピタルゲインを目指そうとすると、もったいない投資をしがちです。
後少し待てば株価が上がったのに。。。などと損をすることになりかねません。
キャピタルゲインを狙いにいくならば「余剰資金」を片手にいきましょうね。
8つの資産運用の特徴と比較
それでは8種類の資産運用の方法について、それぞれの特徴と比較をしていきましょう。
株式投資
株式投資は世の中の企業の株を購入することによって得られる利益を目的とした投資方法を指します。
株式投資におけるインカムゲインは「配当金」でキャピタルゲインは「売却益」となります。
メリットとデメリットをみてみましょう。
株式投資のメリット
株式投資のメリットは
- インカムゲインが安定している企業が多い
- 企業の業績と株価が比例していることが多いため、予測した投資が可能
- 銘柄が無数に存在するため自分にあった投資先を見つけられる
- 長期投資も短期投資も狙うことができる
- となります。
インカムゲイン目当てで長期投資を行なったり、キャピタルゲイン目当てで短期投資を行ったりと、株式投資一つでも投資の種類がいくつもある点が特徴です。
株式投資のデメリット
株式投資のデメリットは
- 予想できない要因により株価が急落する恐れがある
- 急落した場合、損切りすらできない可能性がある
- インカムゲイン狙いでも企業の損益状況によってインカムゲインを受け取れない可能性がある。
となります。
大きなメリットを得られる可能性がある一方、大きな損失を被る可能性もあるのが株式投資です。
配当金狙いで株を購入しても、配当金を受け取れない可能性もありますので、その認識はしておきましょうね。
株式投資をお勧めできる人とは?
株式投資は初心者から上級者までオススメすることができますが、オススメする投資法は違います。
初心者の方は配当金・インカムゲイン狙いで長期投資をしていきましょう。
高配当株を狙ってみるといいと思います。
上級者の方はキャピタルゲイン狙いでバリバリやられると思います。
不動産投資
不動産投資は読んで字の如く「不動産」に対して投資を行い運用することで利益を狙う投資方法です。
不動産投資のメリットは安定感があること
不動産投資のメリットは
- 場所を選べば半永久的に価値が下がらない(土地)
- レバレッジを効かすことが可能(住宅ローン)
- 生命保険代わりになる
- 節税対策になる
と言った点でしょうか。
他の資産運用と大きく違う点は「不動産という現物」が手に入る点です。
やはり現物が手に入ると安心しますし、どんなに価値が落ちてもゼロになることはありませんからね。
不動産投資のデメリットは初期投資額が大きいこと
不動産投資のデメリットは
- 初期投資額が大きい
- 1件のみの運用だと空き家となった際のインパクトが大きい
- 不動産の価値自体は時間の経過とともに下がることが多い
となります。
ミドルリスクミドルリターンを狙うことができる点が不動産投資のメリットですが、やはり初期投資額が大きいためなかなか手を出しづらいという点が不動産投資のデメリットですね。
不動産投資を勧めたい方
不動産投資はまとまったお金が入ってきた方、もしくはマイホームを購入するか賃貸に住み続けるか迷っている方です。
前者の方については初期投資のみ行えば安定した収入を見込むことができる点がオススメですので、初心者の方でも安心して運用ができます。
後者の方についてはマイホーム自体を不動産投資だと考えてみるといいと思います。
土地自体は半永久的に資産として残るはずですので、投資という観点でマイホーム購入を考えてみることをオススメします。
REIT
REITとは不動産の投資信託のことを指します。
投資家は投資法人へ資産を預け、投資法人は投資家に変わって不動産への投資運用を行う形になります。
以前REITについてまとめた記事がありますので、よろしければ参考にしてみてください。
-
参考【小学生でもわかる】REITとは(メリット&デメリット)
続きを見る
REITのメリットとは
REITのメリットは
- 高利回りを期待することができる
- 低予算でも不動産投資を行うことができる
と言った点でしょうか。
やはり不動産投資のデメリットで挙げられた「初期投資学が大きい」という点をカバーしてくれるのがREITです。
REITのデメリットとは
REITのデメリットは
- 不動産の価格と連動して評価額が上下する点
- 銘柄数が少ない
です。
例えば株式投資だった場合、投資先の企業の業績が良ければ株価は上がりますしその逆もあり得ます。
ただそれは「企業の業績」によるもので「企業の努力次第」です。
一方REITではただただ不動産投資の価格と連動し、同じ不動産であっても世間の不況の波など自分以外の理由で価格が上下してしまいます。
自分以外の理由で評価額が上下してしまうのはちょっとマイナスポイントですよね。
REITに投資を行うべき人
REITは投資中級者、もしくは分散先を多くしたいという方にオススメします。
REITは銘柄数も少ないことから投資初心者がメインの投資先として選択するのはオススメできません。
どちらかというと投資になれた中級者の方や、分散先を株や債権意外にも増やしたいという方にオススメしたいです。
金投資
金投資とは金(GOLD)を購入し、キャピタルゲインによって利益を得ることです。
以前金投資についてまとめたものがありますので、よろしければ見てみてください。
-
参考小学生でもわかる金投資【守りの資産運用】
続きを見る
金投資のメリット
金投資のメリットは
- 他の資産運用と比較して価格が安定している
- 金(GOLD)という現物を手に入れることができる
- 有限の地球の資産であるため、今後の価格の上昇も予想できる
となります。
不況などにより、他の資産運用の種類が軒並み価格が下落したとしても、金の価格は大して下落もしないはずです。
というのも金は有限であるものの、装飾品や機械に使用されるため需要は一定数は常に存在します。
供給数は増えないのに需要ばかり増えていくことから価格は今後も上昇すると予測できます。
金投資のデメリット
金投資のデメリットは
- 配当金などのインカムゲインを期待することができない
となります。
初心者にとってインカムゲインはかなり魅力的ですが、金投資においてインカムゲインを期待することはできません。
唯一にして最大のデメリットです。
金投資をオススメしたい人
金投資は安定しており、金の現物も手に入ることから「安定志向の方」にオススメしたい金融商品です。
当然価格の上昇に伴い利益を得たい人にもオススメできますが、どちらかというと「資産分散」の観点で現金を減らしたいという方にオススメもしたいです。
保険積立
保険の積み立ては保険商品を購入し、全額支払いを条件として元本に加えて一定のリターンを約束する商品です。
保険商品のメリット
保険商品のメリットは
- 資産運用の運用益に加えて”保険”として有事の際に活躍する
- 元本保証のものが多い
- 外貨建ての商品では利率が高いものもある
が挙げられます。
責めのとうしというよりかは「守りの投資」というイメージです。
保険商品のデメリット
保険商品のデメリットは
- 保険が無いものと比較すると、運用益は保険無しの商品の方が高いことが多い
- 手数料が高い
- 外貨建ての商品の場合為替影響を受ける
- 途中解約や途中引き出しをすると利率が爆下げする
と言った点です。
保険商品ですので途中解約等をすると保険自体の効力も消え、積み立てたお金自体も全額は戻ってこない場合があります。
そのため、保険は必ず支払える範囲の金額で設定する必要があります。
保険商品をオススメしたい人
教育費のために資産運用を考えている方には保険商品をオススメしたいです。
というのも、自分に有事があった際も保険商品を購入しておけば払込が免除となり、教育費へ補填することができます。
このように自分以外の方に資産を残したいと考えている方は保険商品をオススメします。
債権
債権とは
債権のメリット
債権のメリットは
- 元本保証がされている点
です。
債権は企業や国の負債(借金)という扱いになりますので、企業や国は債権を購入したタイミングの条件に則り「元本の返済」「利子の支払い」といった義務が生じます。
そのため、元本保証となります。
債権のデメリット
債権のデメリットは
- 利率が悪い
点です。
正直なところ雀の涙程の利率となりますので、大きなリターンを期待することは難しいです。
債権をオススメしたい方
債権は投資先を分散させたい方にオススメです。
株価が下がった時は債権が上がることもあり、株価と債権は反比例の関係と言われたりもします。
そのため、株式投資と債権投資の割合1:1とすることで、違いのリスク・リターンを補う投資が可能になります。
定期預金
言わずと知れた定期預金ですが、これも資産運用と捉えることができます。
定期預金のメリット
定期預金のメリットは
- 1000万円までは元本保証
- いつでも引き出すことができる
- いつの間にかそこそこ溜まってる
となります。
定期預金自体、資産運用を行う投資家からすると優先度は高くないかもしれませんが、一定額まで元本保証となる点は大きなメリットですよね。
定期預金のデメリット
定期預金のデメリットは
- 利率の低さ
となります。
定期預金は兎にも角にも利率の低さがすごいので、資産運用をしている方からすると優先度・利用度は低くなっています。
定期預金をオススメしたい方
定期預金をオススメしたい方は「貯金自体が苦手な方」や元本保証で一定額を確実に貯めたいという方です。
FX投資
最後はFX投資となります。
FX投資とは為替取引によって利益を得ることを目的とした投資方法です。
レバレッジを用いることが可能で、元本(証拠金)に対して25倍の取引額まで取引を行うことができます。
FX投資のメリット
FX投資のメリットは
- 短期的に大きな利益を上げられる可能性がある
- 為替の売買のため、外的要因の推測はできる
- レバレッジにより他の資産運用以上の掛金を投じることができる
となります。
メリットとデメリットが表裏一体となるような例ばかりとなってしまいました。
FX投資のデメリット
FX投資のデメリットは
- 24hいつでも投資ができる
- レバレッジにより自分のキャパを超えた負債を抱える恐れがある
となります。
やはりFXではレバレッジをかけることができる点が他の投資とは異なる点です。
FX投資をオススメしたい方
FX投資をオススメしたい方は「短期的に大きなリターンを目指したい人」となります。
ただし、レバレッジを許容できるだけの資産に余裕がある方が対象となります。
くれぐれも自分のキャパシティ以上にレバレッジをかけることだけは避けましょう。
まとめ
今回は8つの資産運用の種類についてまとめてみましたが如何でしたでしょうか?
資産運用初心者の方が今回の記事を読み、自分にあった資産運用の種類を学ぶことができていれば幸いです。