資産運用ポートフォリオの3つのタイプを理解して投資に活かそう
こんにちは。kasaです。
資産運用を始めてから2年が経過して、そろそろ自分のポートフォリオの見直しを考えている今日この頃です。
さて、先日に下記のツイートをしました。
資産運用ポートフォリオが大切な理由 ・8種の資産運用でリスク分散ができる ・予期せぬ有事に対応することができる ・ #積立NISA や #iDeCo は投資先で全体のポートフォリオを組まないと意味がない 集中投資だとリスクが偏りがち 自分にあったポートフォリオを組もう #ブログ書け #資産運用
正直なところポートフォリオに正解はありません。
ただし年齢や収入、家族構成によってポートフォリオの配分を見直す必要はあるはずです。
私自身が子供が産まれた為ポートフォリオの見直しをしている最中ですので、私の悩み解決も兼ねてまとめてみます。
資産運用においてポートフォリオのバランスが大切な理由とは
ポートフォリオに正解はありませんが、資産運用先の特徴を理解して自分にあったポートフォリオを組む必要があります。
資産運用には8種類の投資先が存在
資産運用には大きく分けて8つの種類が存在します。
- 株式投資
- 不動産投資
- REIT
- 金投資
- 保険積立
- 債権
- 定期預金
- FX投資
これが8つの種類の資産運用です。
それぞれにメリットデメリットが存在し、商品の金額が変動する要因もそれぞれ異なります。
例えば①株式と⑥債権の金額は反比例することが多いとされており、2つの商品の割合を1:1で保持していれば、有事の際でも資産への損失を抑えることが可能です。
今回はこの8つの資産運用の種類を理解できていることを前提に記事を書き進めていきますので、もしまだわからない種類のものがあるようでしたら、下記の関連記事をご確認ください。
8種類の投資をバランスよく組むことで自分に適した投資ができる
株式投資と債権に投資をした場合の例をイメージして上の図を作成しました。
株式投資か債権に集中投資をした場合は価格の幅が狭すぎるか広すぎるかと極端になってしまいます。
ただし、2つにバランスよく投資をすることができれば良いとこどりで価格の幅を調整した投資をすることができます。
つまり投資のバランスを調整すること(ポートフォリオを組む)で、自分に合った投資をすることができます。
直近20年(95年~15年)で上手くポートフォリオを組んだ場合とそうでない場合を比較
3通りのポートフォリオを比較したものが上の図(金融庁作成)です。
上の図はそれぞれ毎月同じ金額をA/B/Cに投資し続けた場合の金額の推移を示しています。
それぞれのポートフォリオは
- A:定期預金のみに投資
- B:国内株式・国内債権に1:1で投資
- C:国内/先進国/新興国の株/債権に1/6ずつ投資
を示しています。
それぞれ20年後にAは±0%、Bは+38%、Cは79.9%の利益を上げる結果となり、同じ金額を運用しているだけでこんなにも違いが出てしまいました。
AよりB、BよりCと分散先が増えることで、それぞれの投資で利益が出るタイミングと出ないタイミングを補完し合い、より高い利率を達成していることがわかります。
今回出した3つの例がどのようなポートフォリオなのか中身をみてみましょう。
ポートフォリオの紹介
上でご紹介した3つの例の詳細について紹介してみようと思います。
みなさんに適したポートフォリオはどれになるでしょうか??
守りの投資タイプ(安定重視)
守りの投資タイプとは単純に
- 定期預金:100%
のポートフォリオとなります。
これって資産運用なのか?とも思われるかもしれませんが、これも1種の資産運用です。
来たる株価暴落に備えて手元に資金を残しておく意味で全額定期預金にしておくのもありですし、株や債権に投資をすることで資産が目減りするのを避けるために全額現金としておくのもアリだとおもいます。
攻めの投資タイプ(ある程度のリスクを許容)
2つ目の例としては攻めの投資方法で
- 国内債権:50%
- 国内株式:50%
のポートフォリオとなります。
債権と株は反比例することが多くありますので、それぞれに対して1:1でポートフォリオを組むのは相性が良いとされています。
私も株式と債権をほぼ1:1で組むようにしています。
バランス投資タイプ(今回の例では大勝利)
3つ目はバランスの投資タイプとなります。
このポートフォリオでは
- 国内株式:16%
- 国内債権:16%
- 先進国株式:16%
- 先進国債権:16%
- 新興国株式:16%
- 新興国債権:16%
と6つの投資先にそれぞれ同じ金額ずつ投資をする方法となります。
2つ目の攻めの投資方法との違いとしては分散先が「商品(株式・債権)」に加えて「国(先進国・新興国)」が加わったことです。
商品に加えて投資国にも分散させることでバランスの良い投資となります。
年代別のオススメするポートフォリオとは
「攻め」「バランス」「守り」の3種のポートフォリオについて紹介しましたが、年代別で考えた際にそれぞれの年代ではどういったポートフォリオが適しているのでしょうか?
年代によって定年までの期間(稼げる期間)が異なり、必要な経費(教育費など)も変わってきます。
それぞれの年代でどういった視点でポートフォリオを組むのがオススメかまとめてみます。
20代〜30代はリスクを許容して攻めの投資がおすすめ
若い年代の20代〜30代の方はリスクを許容して攻めの投資をすることをおすすめします。
なぜなら投資期間が長いことでリスクを負って一度はマイナス益となったとしても、長い期間でプラス益まで戻る可能性が高いからです。
投資期間が長いからこそリスクを許容できる
結論、投資期間が長ければ長いほど負けにくくなります。
というのも、金融商品は基本的に「上昇」「下降」を繰り返すもので、ポートフォリオを上手く組むことで少しずつ相対的に資産の上昇を目指すことができます。
また、資産運用の多くは「複利」の形をとっており、複利×長期投資を活用することでさらにうまく資産を増やすことができます。
上の図は100万円を「年利0%」「単利:5%」「複利:5%」をそれぞれ30年間続けた場合のそれぞれの資産の上昇具合を示した図です。
いかに長期間投資をすることで資産が増えていくかがわかると思います。
長期投資がいかに最強かをまとめた記事がありますので、気になる方は参考にしてみてください。
40代〜50代は支出を見据えて守りの投資がオススメ
この年代の方は前提として収入はピークに差し掛かっている一方、支出もピークに差し掛かっているとします。
というのもお子様がいらっしゃる場合は高校・大学の入学〜卒業が重なっており、最も支出がかさむタイミングだからです。
だからこそ、ある程度の現金・流動可能な運用先に絞ったポートフォリオを提案します。
現金×株式投資(インカムゲイン)で守り投資の完成
流動的な運用をするために株式投資×現金をお勧めします。
株式投資とはいっても売却益を目的とした投資方法ではなく、配当金のインカムゲインを目的とした投資方法をお勧めします。
株式投資であればタイムリーに引き出すことも可能ですし、配当金で利回り5%ほどの投資を実現することも可能です。
守りながらもしっかりと利益を出すことができそうです。
60代以上は収入減を見据えてバランス投資がお勧め
この年代の方々は定年したタイミング、もしくは定年延長をしたことであと少しで退職されるタイミングかと思います。
一定の退職金が手元にきたことで自由に使える現金があるのではないでしょうか?
ただし、これまでのように給料としての収入はなくなり、年金としての収入が始まることで収入減となるはずです。
そのため、収入減を見据えて「バランス投資」をお勧めします。
収入も出費も安定しているからこそ預金はお勧めしません
私の父もなのですが、なんだかんだで元本保証の預金をすることが第一候補に入ってきやすいと思います。
ただ、敢えて私は預金はおすすめしません。
というのも、この年代の方は出費も幅も安定しており、流動的な現金を手元に残す必要がないからです。
そのため、前の例でご紹介した「バランス投資」を行い、一定の収入・一定の支出に加えて「一定の投資益」も受け取れるようにしましょう。
ポートフォリオを組む上での注意点
どの年代の方でもポートフォリオを組む上で注意しておくべき点がありますので、頭に留めた上でポートフォリオを組むようにしましょう。
定期的なリバランス
まずはじめに、定期的にリバランス(ポートフォリオを見直す)を行いましょう。
というのも、ポートフォリオを組んだタイミングで最適だと考えたポートフォリオも自分の年齢の変化や時代の変化に伴い最適ではなくなることが多いからです。
リバランスについては先日に下記のツイートをしました。
【現状のポートフォリオの比率】 ・米国株25% ・国内株15% ・国内・外国債権30% ・現金30% で保有中ですが、リバランスを検討中 ・REIT(不動産投資信託) ・金投資 を始めたいと検討中 それぞれのいいとこ取りの資産運用がベスト、、、 よし、記事でまとめてみます#ブログ書け
私も2年前に独身の時に組んだポートフォリオをほぼ崩さないまま今まで投資してきましたが、子供が産まれたことで変化を考えています。
独身時代には考えませんでしたが「教育費のための投資」が必要になってきたということです。
私の例から分かるように定期的なリバランスが大切ですので、定期的に見直すようにしましょう。
3つの観点で分散して投資する
ポートフォリオはそもそも「商品」「国」の観点で自分に適した分散をしようという中身です。
実は投資における分散にはもう一つの観点が存在し、それは「時間」の観点です。
時間の観点でも分散投資を行うことで負けにくい投資ができます。
以前この観点についてまとめた記事がありますので、お時間のある方はご覧ください。
投資信託やつみたてNISA、iDeCoは投資先まで分解して全体のポートフォリオを組む
ポートフォリオについてまとめてきましたが、投資方法には「投資信託」や「積立NISA」などのインデックス分散投資が存在します。
ポートフォリオを考える上では「NISA」の分類ではなく、NISAで分散投資をしている「米国株式:30万円、米国債権:10万円」といったように投資先が必要です。
ポートフォリオを組む際にはインデックス分散投資を分解して考えるようにしましょうね。
まとめ
今回はポートフォリオの3つの例の紹介と、年代別に適したポートフォリオについてまとめてみましたが如何でしたでしょうか?
今回の記事が皆様にとって有益なものとなれば幸いです。