【株価の変動を予想できる?】恐怖指数(VIX)についてまとめてみた
こんにちは。kasaです。
コロナウイルスへの懸念影響が全世界的に広まり、世界恐慌へ片足を突っ込んでいるような状況です。
そんな状況ではありますが、先日にこんなツイートをしました。
【NYダウ平均はどこまで下がるのか】 昨日末で23,553.22と前日比−1,464.94 (-5.86%)を記録 #コロナ への懸念から暴落が止まりません。 私の推測では少なくとも夏頃まで下落傾向が続くと予想。コロナがそこまでに落ち着かなければ更に下がると予想します。 今は「耐え時」ですね
株価の暴落が止まらずに、下降傾向が続くと予想しました。
その背景には「恐怖指数」による予測がありますので、今回はその内容について深掘りします。
恐怖指数(VIX)とは?
結論「現在の株価に投資家がどんな心理状態でいるか」を表した指標です。
英語でVolatility Indexと表され、略してVIXといわれます。
恐怖指数と株式相場は逆の相関関係にあり、恐怖指数が高いほど株式市場は暴落傾向があります。
株価の暴落している状況からすると、恐怖指数が落ち着けば株価の暴落も落ち着くと考えることができます。
それでは恐怖指数について見てきましょう。
何をもとに算出された指標?
恐怖指数とはS&P500のボラティリティ指数を指しています。
S&P500とは?ボラティリティとは?それぞれの項目について詳細をみてみましょう。
S&P500って何のこと??
S&P500とは米国の代表的な株価指数になります。
米国の証券取引所に上場している代表的な500銘柄で構成され、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスというインデックス企業が公表している株価指数になります。
日本で言うところの日経平均やTOPIX(東証株価指数)と似た指標ですね。
現在のS&P500の時価総額は約25兆ドルで、米国株式市場の約80%をカバーしています。
このことから、米国の株価の動きはS&P500をみれば一目瞭然です。
S&P500の算出方法は?
S&P500とは「時価総額加重平均型」の株価指数となります。
時価総額加重平均型株価指数とは株価指数の算出方法の一つで、対象銘柄の時価総額の合計を基準となる一時点における時価総額の合計で除算(割り算)して求めるものです。
ココがポイント
ちなみに、S&P500の場合は1941年から43年の平均を10として基準を置いています。
2020年3月12日時点でのS&P500は2480ですので、1941年の時に比べて248倍に成長していることがわかります。
ボラティリティ(変動率)ってなんですか?
ボラティリティとは価格変動の度合いを表す言葉です。
もっと詳しく
・ボラティリティが小さい:その商品の価格変動が小さい
理解の仕方としては、ボラティリティの大きい商品は期待値以上にリターンが入ることもあれば、期待値に全然及ばない時もある「ハイリスク」な商品です。
一方、ボラティリティの小さい商品は期待値に対して上ぶれる際も下ぶれる際も幅が小さく「ローリスク」な商品だと覚えるようにしましょう。
恐怖指数の使い方は?
結論「恐怖指数が高い時は売買しない」と判断するのがベターです。
恐怖指数の値で今後の株価変動を予想する
改めて恐怖指標を説明すると、恐怖指数とは現在の株価に対して、投資家の心境を表した指標です。
つまり、恐怖指数が高い時は恐怖心から売買が増え、現在の株価から更に動きが出る可能性が高く、恐怖指数が低い時は恐怖心が無いことから売買も減り、株価の変動もすくなくなります。
ココがポイント
・恐怖指数が低い時:株価は動かない
恐怖指数の基準値ってあるの?
ただし、基準値を知らないことには現在の恐怖指数が高いのか、低いのかの判断ができませんので、基準値をみてみましょう。
恐怖指数の基準値は20以下である
逆の言い方をすると、20を超えると不安心理が高まっていると解釈されます。
ちなみに、2020年3月13日現在コロナウイルス影響で株価暴落が止まりませんが、現在の恐怖指数は70.98です(上記の画像を参照ください)。
この恐怖指数からすると「まだまだ株価は下がる」と判断できます。
過去の例から恐怖指数の使用例を学ぶ
過去の暴落時の恐怖指数はいくつだった??
上記画像は1990年〜2020年現在の恐怖指数の推移です。
わかりやすいように、2006年〜2020年の恐怖指数に絞った図が下記です。
恐怖指数20を大きく超えたのはこの期間で3度あり、それぞれ「リーマンショック」「3.11」「コロナウイルス」となります。
それぞれの恐怖指数は
- リーマンショック:60
- 3.11:45
- コロナウイルス:70
となり、リーマンショックを超える恐怖指数を記録中です。
まとめ
今回は恐怖指数(VIX)についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
コロナウイルスで株価の暴落に歯止めがかからない状況ですが、恐怖指数を理解して資産運用を有利に進めるようにしましょう。