【解説】NISA・つみたてNISAの違い

こんにちは。kasaです。
私はつみたてNISAに毎月66,666円を積立投資しており、累計の積立額が100万円を超えました。
さて、先日に下記のツイートをしました。
一般NISA VS つみたてNISAを比較してみる ・年間投資額:120万 VS 40万 ・累計投資額:600万 VS 800万 ・非課税期間:5年 VS 20年 ・商品:一般証券と同等 VS 投資信託 結論#つみたてNISA は初心者向け #一般NISA は中級者以上向けですかね #ブログ書け
投資未経験者の同僚から”はじめて投資を始めようと思うんだけど、やっぱりNISAから始めればいいの??”という質問をよくされることがあります。
結論からいうと「初心者はつみたてNISA」「中級者以上は一般NISA」をお勧めしたいです。
一概にNISAとはいっても「ジュニアNISA」を含めると3つあります。
今回はは一般的に初心者向けとされている「NISA(一般NISA)」と「つみたてNISA」を比較してそれぞれの強み弱みをみていきましょう。
NISAとは運用益を「非課税」で受け取ることができる制度

まずはじめに「NISA」とは何なのかを確認しましょう。
ニュースやら雑誌でNISAという言葉を目にする機会が増えていると思います。
改めてNISAとはどのような制度なのか整理し、積立NISAとの比較も行いながら
どのように運用していくことがオススメか考察していきます。
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
金融庁HP:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html
NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。
このように金融庁がまとめているように「金融商品の投資で得られる税金を非課税にする制度」がNISAとなります。
非課税枠には制限がありますが、普通の投資では必要な税金が不要になるのですから、使わない手はない制度です。
NISAとつみたてNISAの違い

それではNISとつみたてNISAの違いについて確認していきましょう。
NISAと積立NISAは運用可能資金・運用可能期間で大きく差があり、2つを併用することはできません。
つまり、どちらで運用するかを決めなくてはなりません。
NISAとつみたてNISAのそれぞれの変化点を確認しながら、皆様が金融商品を運用する上でどちらを選択すべきか手助けができればと思います。
ちなみに私はつみたてNISAを選択し、運用しています。
投資できる非課税上限額の違い
まずはじめに、それぞれの投資可能な上限額についてみてみましょう。
年間での投資額は一般NISAが80万円多い
一般NISA | 積立NISA | |
非課税上限額(年間) | 120万円 | 40万円 |
上記の通り、一般NISAは120万円を上限としているのに対し、積立NISAは40万円のみです。
月々で考えると一般NISAは10万円、積立NISAは3.3万円と差が大きいことが分かりますね。
総額での投資可能額は積立NISAが200万円多い
一般NISA | 積立NISA | |
非課税上限額(総額) | 600万円 | 800万円 |
総額で見ると積立NISAが800万円となり、一般NISAの600万円を上回ることが分かります。
実はこれは非課税で投資できる期間の違いによるものです。
次にそれぞれの投資可能期間についてみてみましょう。
非課税で投資できる期間の違い
非課税で投資できる期間についてはそれぞれで大きく異なり、この違いが「一般NISA」と「つみたてNISA」の1番の違いであると言えることができます。
一般NISAは5年のみ・積立NISAは20年間
一般NISA | 積立NISA | |
非課税での投資可能期間 | 5年間 | 20年間 |
投資可能期間 | 2014年〜2023年 | 2018年〜2037年 |
上記の通り、一般NISAと積立NISAでは投資可能期間が大きく異なります。
年間での投資可能額は一般NISAの方が80万円も多かったのに対し、総額での投資可能額が積立NISAの方が多かったカラクリはこの「非課税での投資可能期間」にあります。
また、それぞれの投資可能期間までに投資をした金融商品については、非課税枠で投資が可能です。
つまり、2023年に一般NISAで120万円投資した場合は5年間の間120万円を非課税枠で運用できますが、可能期間が2023年までですので、600万円のうち120万円しか投資をすることができません。
NISAを始めるのが遅ければ遅いほど非課税枠での投資可能額が目減りしていくというイメージです。
投資先の商品に違いはあるのか
結論「一般NISA」「積立NISA」で投資先の商品は大きく異なります。
積立NISAは投資信託のみ、一般NISAは一般の証券口座と同等
一般NISA | 積立NISA | |
投資先の商品 | 上場株式 投資信託 ETF ETN REIT等 ※一般口座と同等 | 投資信託 ※国の基準を満たした商品のみ |
投資先の商品は上記の通り、大きく異なります。
積立NISAは投資先の商品が投資信託のみに絞られており、更に国の基準を満たした商品のみですので、選べる選択肢が限られています。
ある意味初心者にとっては選び易くていいですよね。
一方、一般NISAでは投資先は一般講座と同等ですので商品選びから投資家自身が一から選んでいく必要があります。
一般NISA・積立NISAの対象者
対象者は「一般NISA」「積立NISA」で変化はありません。
日本在住の20歳以上の方なら開設可能
一般NISA | 積立NISA | |
対象者 | 日本にお住まいの 20歳以上の方 | 日本にお住まいの 20歳以上の方 |
それぞれで変化はなく、口座を開設する年の1月1日現在で20歳以上の方が対象となります。
NISAとつみたてNISAの比較まとめ
一般NISA | 積立NISA | |
非課税上限額(年間) | 120万円 | 40万円 |
非課税上限額(総額) | 600万円 | 800万円 |
非課税での投資可能期間 | 5年間 | 20年間 |
投資可能期間 | 2014年〜2023年 | 2018年〜2037年 |
投資先の商品 | 上場株式 投資信託 ETF ETN REIT等 ※一般口座と同等 | 投資信託 ※国の基準を満たした商品のみ |
対象者 | 日本にお住まいの 20歳以上の方 | 日本にお住まいの 20歳以上の方 |
こちらが一般NISAと積立NISAの比較のまとめになります。
同じ制度の中にあって全く異なる恩恵を受けることになりますので、よく確認してから申し込むようにしましょうね。
一般NISAと積立NISAをお勧めしたい人

結論から言うと初心者はつみたてNISAを、それ以外の方には一般NISAをお勧めします。
一般NISA:投資レベル中級者以上の方にオススメ
一般NISAを中級者以上の方にお勧めしたい理由としては
- 投資先の商品を自分で選択する必要があること
- 年間の投資可能額が120万円と大きいこと
となります。
初心者の方が一般NISAをはじめても「商品は何を買うべき?」から悩むことになり、精度をフル活用できないと思います。
つみたてNISA:投資初心者の方におすすめ
積立NISAを投資初心者の方にお勧めしたい理由としては
- 国が選んだ投資信託の中から選べばいいこと(商品で迷わなくて済む)
- 年間40万円(=月々3.3万円)でハードルが高くない
- 20年間の長期投資ですので株価の変動に一喜一憂しなくて済む
- 投資信託なので「ほったらかし投資」で問題ない
の3点ですね。
やはり長期投資ですので、株価の変動をいちいち気にしなくて済む点は初心者向けですね。
投資初心者の方に積立NISAをお勧めする理由をまとめた記事がありますので、よろしければ確認してみてください。
私が選んだのはつみたてNISA
ちなみに私はつみたてNISAを選択しました。
理由は下記の3点です。
- 国が選んだ投資信託商品のため、安心して投資できると考えた
- 20年間貯金感覚で投資を行おうと考えた
- 月々3万なので、そこまで気負いせずに済んだ
私も積立NISAを投資の入り口として、投資家デビューをしました。
今となっては「積立NISAで投資を始めてよかった」と思います。
私の積立NISAの運用状況

これだけNISAをお勧めしている状況ですが、2020年1月度の実績まではプラス収支を記録していましたが、2020年2月度よりマイナス収支を記録しています。
これはコロナウイルスへの懸念で世界的に株価が暴落した影響を受けたことによるものですので、積立NISAを行う我々からしてみると「積み立ての継続あるのみ」です。
マイナス収支で絶望している過去の記事がありますので、よろしければご確認ください。
まとめ

今回は「一般NISA」と「積立NISA」の比較をしてみましたがいかがでしたでしょうか?
コツコツ型の初心者向け積立NISAと中級者以上向けの一般NISAで、同じ制度の中でも毛色の違う制度があり、私自身も勉強になりました。
今回の記事が皆様にとって有益なものとなれば幸いです。