【20代で始める資産運用】メリットと注意点を徹底解説
こんにちは。kasaです。
私は大学では「金融工学」を学び、金融のいろはを取得➡︎20代半ばに初期投資額の100万円を貯蓄完了➡︎資産運用を開始しました。
さて、先日に下記のツイートをしました。
20代から資産運用を始めるべきな理由 60歳で1000万円を貯める為には 毎月いくら貯める必要があるか比較(複利5%) ・20歳:5,925円 ・30歳:11,250円 ・40歳:22,333円 ・50歳:64,167円 複利においては「時はカネなり」です。 早ければ早いほど稼ぐ仕組みが作れます
上記のツイートの通り、投資においては「早いタミング」から始める事がとにかく大切であり、20代から投資を始める事ができれば定年である60歳までに約40年間も投資が可能です。
早くから投資を行う事で「時間」を味方につける事ができ、複利を活用する事で少ないリスクで少しずつ大きなリターンへ繋げる事が可能だからです。
20代のお財布事情
20代は給与・貯蓄共に他年代よりも低い事がわかります。
年収は平均311万円
平均給与額 | |
19歳以下 | 137万1,000円 |
20際〜24歳 | 267万円 |
25歳〜29歳 | 370万2,000円 |
30歳〜34歳 | 410万1,000円 |
35歳〜39歳 | 447万8,000円 |
40歳〜44歳 | 476万3,000円 |
45歳〜49歳 | 501万6,000円 |
50歳〜54歳 | 528万5,000円 |
55歳〜59歳 | 520万4,000円 |
60歳〜64歳 | 416万円 |
65歳〜69歳 | 325万6,000円 |
70歳以上 | 305万5,000円 |
上記の図・表は年齢別に見た平均の給与額となります。
50歳〜54歳の層を頂点としてそれぞれ高年齢・低年齢になるにつれて給与が低くなる事がわかります。
20代に着目すると20歳〜24歳:267万円、25歳〜29歳:370万2,000円であり、20代の給与額を平均すると約319万円となります。
結婚等を控える年代として考えてみると「319万円」という金額は「生活に余裕がある」と呼べる金額では無いかもしれません。
20代の平均貯蓄額は154万円
平均貯蓄額 | |
29歳未満 | 154万8,000円 |
30代 | 403万6,000円 |
40代 | 652万円 |
50代 | 1,049万円 |
60代 | 1337万円 |
70歳以上 | 1260万円 |
(厚生労働省 平成28年度 国民生活基礎調査の概況より)
上記の図・表は年代別の平均貯蓄額を示したものです。
貯蓄額は60代の1337万円を頂点として高年齢、低年齢になるに従い金額が下がっていく事がわかります。
29歳未満に着目してみると貯蓄額は154万8,000円とされており、頭金が必要とされる不動産投資等を始めるには心許ない金額かもしれません。
10万円から行える投資についてまとめた記事があるので、よろしければ参考にしてみてください。
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20代で投資を始めるあなたへ
20代から投資を始めようと考えているあなたへ「20代での投資のメリット」と「20代での投資における注意点」をそれぞれお伝えします。
①20代で投資を始めるメリット
20代で投資を始めるメリットは大きく分けて2つ存在します。
20代で投資を始めるメリット
・「長期間」で資産運用を行う事で負けにくい投資ができる
・少額からでも「複利」の力で目標額へ到達できる
それでは早速、それぞれのメリットの詳細をみてみましょう。
「長期間」で資産運用を行う事で負けにくい投資ができる
長期間に渡り資産運用を行うメリットは「都合のいいタイミングで止められる点」と「ドルコスト平均法を活用できる点」の2点存在します。
上記の表はメリットの一つの「都合の良いタイミングで止められる点」を示した図です。
投資の素人である我々からすると、株価の変動が上昇するのか下降するのかなどわかりません。
理想のタイミングは購入タイミング②で購入し、上昇し切った点で売却する事ですが、実際にはそんなうまくいきません。
ただし、長期投資であれば長期間保有しておくことになりますので「都合の良い時:購入時より株価が上昇したタイミング」を待てば良いという話です。
もう一つのメリットである「ドルコスト平均法を活用できる点」ですが、以前記事でまとめたものがありますので、よろしければ参考にしてみてください。
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少額からでも「複利」で目標額へ到達できる
上の図は100万円を複利5%で30年間運用した図です。
つまりこれは1万円の場合、30年間で4万3,200円になるということであり、少額でも複利の力を借りることでどれだけ大きな金額になるかが分かると思います。
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②20代で行う資産運用の注意点
20代から資産運用を始める方に向けて2つの注意点をお伝えします。
20代で行う資産運用の注意点
・許容できるリスクの範囲で投資をしよう
・収入に見合った少額投資で「継続」をさせよう
言葉だけ並べてもわからないかと思いますので、それぞれの詳細について確認してみましょう。
許容できるリスクの範囲で投資をしよう
資産運用には8つの種類が存在しており、それぞれにおいて「リスク」と「リターン」は比例しており、リスクが高ければ得られるリターンも多く見込む事ができます。
逆にリスクが低ければ見込めるリターンも少なくなるという事です。
投資を始める上で選んだ投資法の「リターン」を意識するが故に「リスク」を理解していないと痛い目を見ることになります。
20代は基本的に伸び盛りであり、「年収がまだ低い」「貯蓄もまだ低い」状況です。
ハイリスクを選んでマイナスに転じた場合、生活に支障を来す場合がありますので、20代の皆さんにはローリスク・ローリターン、もしくはミドルリスク・ミドルリターンをお勧めします。
8つの資産運用の種類について特徴をまとめた記事がありますので、よろしければ参考にしてみてください。
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参考初心者は8つの種類の資産運用を理解しよう【具体例一覧】
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無理のない金額で「継続」を目標にしよう
上の図は株価の変動(赤線)が大きく下がってから再び上昇したと仮定した際に、株を一括購入した場合と積立で購入した場合を比較した図です。
簡単にいうと「お金がない20代が分割払い(ドルコスト平均法)」した場合と、「お金のある50代が一括払い」した場合を比較した図です。
私が伝えたいことは「とにかく継続して購入した20代が得をした」という事です。
この例から理解して頂きたい事は、20代で資産運用を行う上で「長期間で継続させること」を大切にしてほしいということです。
というのも、20代から投資を始めることで時間を味方につける事ができるため、とにかく長期間にわたって投資をするだけで「負けにくい投資」ができるからです。
ココがポイント
資産運用で意識すべき事とは
資産運用を行う上で意識してほしいことを2つお伝えします。
「必ず勝てる」そんな投資など存在しません
意識すべき1つ目としては「必ず勝てる」という確証は無いことを理解するということです。
私は資産運用の一つで「つみたてNISA」という国が政策として打ち出している投資を行なっていますが、このつみたてNISAで資産がマイナスになってしまいました。
コロナウイルス影響で世界的に経済が回らなくなり、投資先のメインであった米国株式市場の評価額も下がり、私の資産額も下がった。といった流れです。
約1ヶ月間で+15%➡︎−15%と約30%も急落したため、こうしたリスクをみなさんにも理解しておいてほしいです。
急落した際の運用実績をまとめた記事がありますので、よろしければ参考にしてみてください。
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参考【運用実績】つみたてNISA〜2020年3月度〜
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3つの観点で分散投資をしよう
意識すべき2つ目の観点としては「3つの観点で分散投資をしよう」ということです。
上記の通り、資産運用を行う上で元本割れ(損をする)のリスクは不可避ですが、元本割れのリスクを軽減することは可能であり、その方法こそ「3つの観点で分散投資」ということになります。
3つの観点とはなんなのか確認しましょう。
3つの観点とは
・地域
・時間
上記の通り「投資を行う商品を分散させること」「投資を行う地域(国)を分散させること」「投資を行うタイミングを分散させること」の3つの観点で分散を行う事ができれば、元本割れのリスクを軽減する事ができます。
分散させるだけで元本割れのリスクを軽減できる理由としては「その分勝てる幅も小さくしているから」となります。
投資で損をするパターンとしては「高値で買って安値で売ってしまう」パターンが最も多いです。
商品・国・タイミングを全て分散させる事ができれば「高値」でも買い、「安値」でも買うこととなり、トータルで見た時にリスク分散が出来る、つまり「負けにくい投資」が出来るということになります。
3つの観点での分散投資のメリットは以前記事にまとめていますので、そちらを参考にしていただければと思います。
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20代へオススメの2つの投資方法
これまで20代の方が投資を始めるメリットやその際の注意点をまとめてきましたが、次は「実践編」を紹介させてもらいます。
つみたてNISAで分散投資
紹介する投資方法の1つ目は「積立NISA」で分散投資を行う方法です。
積立NISAの概要については下記のまとめ記事をご覧ください。
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参考【解説】NISA・つみたてNISAの違い
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当記事では積立NISAが20代の方にお勧めな理由を深掘りしていきます。
1名柄で3つの観点の分散投資ができる
つみたてNISAとは国が指定した銘柄(簡単にいうとリスクの低い銘柄)から投資先を選び投資を行う投資方法となります。
つまり、積立NISAで投資できる銘柄自体が低リスクな投資先ばかりです。
また、積立NISAは「多種類の商品・国」に「定期的に一定額」を積み立てる商品ですので、20代からはじめる積立投資としては最適です。
積立NISAは1000円(/月)という少額から、最大でも33,333円(/月)の毎月積み立て、非課税枠で投資を行う事ができます。
※通常株式投資における運用益はやく20%が課税されます(例:100万円利益が出たら20万円は課税)が、非課税枠では課税されません(20%➡︎0%)ので、この点も積立NISAのメリットとなります。
積立NISAをオススメする理由についてまとめた記事がありますので、よろしければこちらも参考にしてみてください。
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株式投資で毎年 配当金を得る仕組み作り
2つ目のオススメの方法としては「株式投資で配当金を得る仕組み作り」です。
株式投資にはインカムゲインとキャピタルゲインという2つの種類の利益を掴む方法がありますが、配当金を得る方法は「インカムゲイン」にあたります。
株式投資でインカムゲインを目的とした投資を行うためには、配当金がどのような仕組みで投資家へ還元されているのか仕組みを理解する必要があります。
配当金とは
つまり企業の方針によって、利益が世界No1だとしても配当金がゼロな企業もあれば、利益はそこまで出ていなくとも配当金を多く出してくれる企業もあるということです。
配当金をどの程度出してくれるかは企業のHPで確認できますので、興味のある企業のHPを確認するようにしましょう。
配当金を安定して出してくれる企業を探すポイントとしては「連続増配年数」を確認することです。
これは何年の間、配当金を増やし続けているかを示した指標でして、この年数が長いほど「過去を遡ると配当金を毎年増やし続けた実績がある」と見なす事ができます。
高配当株を狙う際は「連続増配年数」を注意してみてみましょう。
高配当株についてまとめた記事がありますので、よろしければ参考にしてみてください。
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配当金生活はいくらで成立するのか検証【おすすめ銘柄公開】
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まとめ
今回は20代の方の投資についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
20代から始める投資はメリットが詰まっていますが、「負ける可能性もある」「3つの観点で分散投資」の2点だけ忘れないようにした上で是非とも投資を始めてみましょう。
もし今回の記事について質問等ありましたら下記のコメント欄でもSNSでも構いませんので、コメントをお願いいたします。